私的に考えている役職者の心得です.
基本的に,書き下ろしたものですが,多くのところを他の資料を基にしています.
なので,文責は私にありますが,著作権に関しては放棄していないものとしてください.
つまり,「転載などはご遠慮ください」ということです.

役職者としての心得

◆はじめに◆

私的に,KOCの世界において,役職者は「公務員」であると考えています. この時点で意見の相違がある人はこの後を読まないほうが無難です.

以下,『広辞苑』より抜粋した公務員という言葉の定義について述べます.
【公務員】:国または地方公共団体の職務(公務)を担当・執行する者.
【公務】:1.おおやけの務め.公用.2.[法]国家または公共団体の事務.公務員の職務.
【公用】:1.国家や幕府・役所など公共の用務.

こと,KOCにおいては,「役職者」には大臣・騎士団長・将軍・長官など様々な名称がつきます. この名称に踊らされて「役職者=偉い人」というイメージが国民はもとより,役職者自身が抱くことが多々あります. このイメージも,RPをきちんと理解している人であれば問題は無いのですが,KOCにおいては,RPの意味を履き違えている人が多く, イメージが先行してしまい「職務権限と地位を勘違いする人が発生しやすい」というのが現状だと思います.

つまり,「俺は(私は)役職者なんだから」という意識が高くなりすぎてしまい.平気で国民を見下した発言や態度が多くなってしまうということですね.

「公務員である」と称された「役職者」は,全ての行動の根幹として「公私で言えば公を優先」であることを徹底しておかなければいけないと思います. なぜならば,役職者は国益,国の利益を重視しなければならないからです.例え自分にとって不利益でも,それが国益であるならば,じっと耐える必要があります. 「自制をする事」これが出来る事こそが最低限度の役職者としての資質であると思います.役職者の言動一つで,国の興亡が決定するかもしれない事を忘れないでください.


◆役職者としての心得◆
独善は禁止
他人のことを理解する努力をしましょう. 役職者は国の顔であり,自身がどう思っていようと,発言力や影響力は一般国民に比べて大きいことは事実です. 新規に入国してきた方や,既存の国民に対するときも,そのことを忘れずに発言をしましょう. 自分とは違う価値観の人達を排除するような言動や態度は言語道断です. 常に,強い自覚を持ち,独り善がりな発想を厳しく戒め,無根拠な自分ルールで動いたり内輪の仲間で凝り固まってしまうことは可能な限り避けねばなりません.


言葉を大切に
KOCは文字によるコミュニケーションが主体です.それゆえに,言葉によるトラブルが一番多いともいえます. ですので,言葉遣いには最大限の,そして細心の注意を払う必要があります.これは,国民との交流が多い役職者ともなればなおさらです. 例えば,非常に簡単な例をあげてみます.人にモノを頼む場合,「○○してくれ」というのと「○○をしてください」というのでは印象が天と地ほど違いますよね. 要は,そういうことなのです.同じ意味を伝える言葉でも,伝え方は多種多様.それを受け取る人も多種多様なのです. 印象を100%良くするような伝え方はありませんが,限りなく100%に近づける事は可能です. 前項でも述べましたが,役職者は国の顔です.発言はよく吟味をして行い,その内容には十分な責任を持つことが必要です. よく解らない言葉を使ってのコミュニケーションも厳禁です.言葉には必ずちゃんとした意味があります.しっかりと調べて上で使いましょう.


RPは逃げ言葉じゃない
KOCはRPの世界です.これは紛れも無い事実.KOCの世界に来ている以上,誰もが多かれ少なかれRPをしていることになります. このような状況において,意思疎通が重要な場面において不明瞭な文章を書き「RPです」と言い訳をするようでは役職者としての資質が欠けているといえます. 先にも述べましたが,役職者は国の顔です.役職者になったのであれば,政務においては「役職者らしいRP」を行えないようでは失格です. また,そのような人を役職者として任命している王も資質が問われてしまいます. 人間(PC)の性格設定は固定ではありません,環境によって変化してこそ人間(PC)である事を忘れてはいけません. 要は,立場にあったRPをしましょうと言う事です.それが出来ないなら役職者はしない方が無難です.


ネチケット
KOCはネットワークゲームです.当たり前のように,ネチケットがついてまわりますし,基本中の基本です.
  • 自分のPCが悪党を演じているとしても他人の迷惑になるような事をしてはいけない.役職者であるならなおさらです. 例え自分が良しとしても他人が迷惑に感じるならそれは迷惑になってしまうわけです. また,別の例として「自分のPCはこういう口調なんだ」と言って,慇懃無礼な口調や他者を威圧するような口調, さらには横柄な口調も役職者であるなら政務の場においては自制すべきです.
  • 公的な場や,政務に携わる場では誹謗中傷は勿論,感情的になってはいけません.常に冷静に,一歩引いて発言するようにしましょう. 返信をする際も,かならず自分の書いた文章を読み返してみましょう.即レスは厳禁です.
  • 人の話を聞く事.簡単なようで難しいです.例え自分にとって不利益で不快な内容であってもですから. 相手の言い分を聞く程度のゆとりは政務を行う上で必要です.自分には見えなかった部分が見えてくるやもしれません. ただし,自分にとって「ここは引けない」という一線があるのでしたら安易に同調などせずじっくり話し合いましょう.流されるのと理解することは違います.


ホウレンソウは守りましょう
ホウレンソウとは,「報告・連絡・相談」といった,業務を円滑に遂行するために必要な一連の動作です. これを怠り,自分で勝手に物事をすすめて行くと,間違った方向に進んでいても気が付かないという事が多々あります. このようなミスを無くすためにもホウレンソウを忘れずに. 以下に,それぞれの項目についての注意事項を記します.
  • 報告:事前報告が前提となります.必要なら,資料などを交えて分かりやすく説明しましょう.事後は最終手段.緊急時以外はしないように心がけましょう.
  • 連絡:基本(リアル世界に置いて)は『5W2H』と呼ばれているものです.
    • いつ
    • どこで
    • だれが
    • なにを
    • なぜ
    • どのように
    • いくら
    といった感じで的確に行ってください.なお,上記を無理に用いる事はありませんが,解りやすいものを心がけましょう.
  • 相談:「何を相談したいのか」を事前にまとめて明確にしておいてください. そして,その相談事に対して「自分はこう思いますがどうか?」という対策案や意見を用意しておくと良いです.


責任感をもちましょう
その人の,人としての価値が見えます. 自分から役職者になっておいて,さっさと出奔してしまうという方が結構います.本当に大事な用件がないのなら,自分で立候補した責任を果たすべきです. 「向かない」「つまらない」などあるでしょうけれど,まず実践.やってみましょう.聞いたのとやるのとでは全然違います. そして、仕事を任されたからには必ず果たそうという「責任感」を持ちましょう. 貴方一人が駄目であっても,仲間の手を借りてなら出来るかもしれません.上のホウレンソウはそういった意味合いもあるのですから.

◆まとめ◆

長々と書きましたが,ひとまず終わりです.

役職者には,一般国民に比べて,様々な「権利」と「権限」がつきます. ですが,それに酔ってしまい,役職者が役職者たる所以の「義務」と「責任」を忘れてはいけません. 「役職者は,国の顔」それを忘れずに精進してゆきましょう. 頑張れば,楽しいことが待っています.なんせKOCの醍醐味である「国を興し,盛り立ててゆく」事が出来るのもまた役職者の特権なのですから.

2003/10/03改訂
2003/09/30初版


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